[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「結野アナのブラック正座占いハイパー~☆」
なんとも愉快な声と音楽が部屋に響き渡る。
総悟はそれをトーストをかじりながら重いまぶたをあげて眺めていた。
この占いはお世辞にもいいとはいえない不吉な内容ばかりあたる。
そんな占いから目を離し画面の左上の時計を見た。
時刻は7時58分。
学校へは徒歩40分。
登校時間は8時25分まで。
自転車で飛ばせば12分。
だが生憎パンクしていて使えない。
走ればギリギリ間に合うのだが朝から走ろうだなんて思えない。
(遅刻だな)
そう思い間に合わせることを諦めつつも、もうやることが無いのでとりあえずカバンに手をかける。
そして部屋の戸を開けた。
するとバコン、という何かにぶつかったような音と、「ぎゃ、」という小さな悲鳴が聞こえた。
気になり、そのとの裏側を見てみると一人の女の子が頭を抑えてうずくまっていた。
その女の子が涙目になって総悟のほうを見た。
桃色の髪を二つのお団子にしていて、分厚いレンズの奥に見える青い瞳。
総悟と同じ学校の制服を着た小柄なその女の子は“可愛い”の部類に入るだろう。
だがその“可愛い”女の子から発せられた言葉はなんとも暴力的なものだった。
「テメー女の子の頭に何してくれてんだヨ!
使いもんに為んなくなったらお前の頭と交換するアル!!」
そう言い放ってその子は駆け足でアパートの階段を降りていった。
「なんでィ、アイツ」
総悟はそのことを気にもしない様子でゆたゆたと、ゆっくり学校へ向かった。
二、
「えーっと、今年もZ組の担任をやらされますー、坂田銀八です。あ、言っとくけど今年こそ学級目標“糖分”にすっかんな」
始業式後、3年Z組ではHRが行われていた。
教室内にやらされるってなんだよ、糖分を目標に1年何しろってんだ、とブーイングが響き渡る。
「うるせー、自分自身が糖分になれるように心と身体を磨くんだよ!」
そう誇らしげに言い放った後、銀八は神楽ァと聞き覚えの無い名前を呼んだ。
・・・・・・・・・・・・。
教室が静かになる。
「・・・・・・・アレ?おーい神楽ァ?アレ、本当どこ行っちゃった?」
そう言いながら廊下を覗き込む。
その背後から、ソプラノの声がした。
「銀ちゃん、何してるアルカ?」
桃色の髪を2つのおダンゴに結い、透けそうなほどの白い肌に青い瞳、そしてそれを隠しているような分厚いメガネ。
独特の雰囲気を持った小さな女子が立っていた。
「神楽、急に気配消しちゃうの、やめてくんない?」
何あの子、転入生?と周りが騒がしくなった。
「静かにしろー、留学生を紹介するー」
気だるげな銀八の声に続いて、似非的な言葉遣いで言った。
「中国から来ましタ、神楽です。よろしくアル」
一、
さァ喰え。その毒入りマヨ丼を喰え。
後もう少しでアイツを殺せる。
後・・・・
4月6日、午後1時24分。
部屋に着信○リのあの着メロが流れる。
「・・・ッなんでィ、人様のいい夢を邪魔しやがって」
布団の中から出てきた総悟はケータイを開き、通話ボタンを押した。
電話をかけてきたのはさっきの夢で殺そうとしていた奴、土方だった。
「オラ総悟!お前入学式の片付けの係りだろ!!」
「何の用だ土方コノヤロー。・・・後もう少しだったのに」
「もう少しって何だ!まさかまた・・・」
奴の話を無視して電話を切ってやった。
今日は入学式。
2・3年は午後からの登校で、始業式からなのだが、それももう間に合わない、(式は1時から)。
「・・・サボろ」
3年はクラス替えが無いから今日行かなくても困らないだろう。
クラス表が見れなかったからって、どうせ、去年と同じ面子だし。
そして、総悟はケータイをマナーモードにし、再び眠りについた。
03 | 2025/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |
・沖神(銀魂)
・神リナ(灰男)
・ヒヤコ(魔人)
・ヒバハル(復活)
・UVERworld
・abingdon boys school